医療脱毛の仕組み | 蓄熱式と熱破壊式の違い、レーザーの種類、有名な機械を徹底解説!
この記事では、医療脱毛の仕組みやその種類、レーザーごとの特徴などを解説します。
私が複数の脱毛クリニックへカウンセリングに行ったり、脱毛器メーカーのホームページを調べたりして、確実な情報を集めました。
種類には、方式として熱破壊式と蓄熱式、また、レーザーの波長の違いとしてアレキサンドライトとダイオード、ヤグの3種類があります。すなわち、計6種類あると考えると分かりやすくなります。
熱破壊式と蓄熱式
熱破壊式
熱破壊式では、高出力のレーザーを単発照射して毛根を破壊します。1度破壊された毛根からは半永久的に毛が生えてこなくなります!
レーザーの光を熱に変換し、毛を通して毛乳頭を焼き壊すイメージです。
毛自体を通して組織にダメージを与えるため、毛の太さや濃さにより効果の出かたに違いが出るのもポイントです。
また熱破壊式では、効果があるのは成長期にあたる毛の毛乳頭にレーザーが照射されたときのみ。
そのため、脱毛を完了させるには毛周期に合わせ期間を空けながら、複数回の照射が必要になります。
(毛周期は、成長期→退行期→休止期→成長期…と周期的に繰り返されます。成長期にあたるのは、全体の2割ほどと言われています)
また、レーザーはメラニン色素(毛の黒い色素)に反応し、照射されます。そのため、レーザーによってはメラニン色素を多く含む日焼け肌・色黒肌には照射できないことがあります。(レーザーの種類は後述します)
熱破壊式で脱毛する場合、照射後に毛が抜けてくることがあります。これはポップアップ現象と呼ばれています。
これは,毛根からしっかり脱毛ができている証拠なので、心配はありません!施術後すぐに抜けることもありますが、機械や個人差によって、だいたい施術後2~4週間くらいで抜けてくるのが一般的です。
熱破壊式の脱毛機を導入しているクリニックはこちら↓
蓄熱式
蓄熱式では、比較的出力の低いレーザーを連続で照射します。この方式では、バルジ領域という発毛を促す組織であり、毛を生やす命令をする機能がある部分にダメージを与えます。
レーザーの光を熱に変換し、毛包(図で毛の周りを囲むオレンジ色の部分)にゆっくり熱を蓄えながらバルジ領域にダメージを与えます。
毛穴があるところには毛包は必ずあるので、毛の太さや濃さに関係なく効果が期待できるのがポイントです。
蓄熱式は、1回の照射で毛が生えてこなくなるわけではありません。
(
ここは私が美容皮膚科にカウンセリングに行ったときに伺った話です。バジル領域に照射することで毛が生えなくなる仕組みをとても分かりやすく説明してくださったので、載せます!!
まず、バルジ領域の体力が100あると考えます。
例えば1回の照射でその体力が20分減ったとします。そうすると体力が80になるので生えるのは遅くなりますが、まだ毛は生えてきてしまいます。
そのため複数回照射し、バルジ領域の体力が0になってようやく半永久的に生えてこなくなるのです!
)
逆に、複数回照射してもバルジ領域の体力が0にならなければ、その毛根からは毛が生えてきてしまう、ということですね...
その分、熱破壊式より幅広い毛周期の毛に効果があります!レーザーは同じく毛のメラニンに反応して照射されますが、毛があればレーザーは反応するので、毛が抜けている状態の休止期以外の、成長期と退行期にあたる毛に効果があります。
出力が弱いので肌質(日焼け肌・色黒肌)に関係なく照射が可能です。また、痛みも少なく温かみを感じる程度と言われています。
蓄熱式では、毛根を破壊するわけではないので,ポップアップ現象は起こりません。つまり、施術後に毛が抜けてこなくても効いていないというわけではありません。
蓄熱式の場合は、通常の毛周期によって毛が抜けた後、次に生えてくる指令が遅くなり最終的には生えなくなる、という流れです。
蓄熱式の脱毛機を導入しているクリニックはこちら↓
レーザーの種類
次は、レーザーの種類・特徴について解説します。アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類があり、それぞれが熱破壊式と蓄熱式のどちらともの機械で使われています。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、波長が755 nmと比較的短いです。
〇濃い毛・太い毛に効果的⇔×薄い・細い毛には効果が薄い
〇美肌効果あり
×日焼け肌・色黒肌には照射できない
→アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に反応して照射されるため、肌にも反応する可能性があると、施術できないことがあります。
×毛根が深い毛には届かない
→波長が短いため、毛根が深い毛には奥までレーザーが届きません。
アレキサンドライトレーザーを用いた脱毛機を導入しているクリニックをこちらにまとめました↓
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーの波長は800 nm~940 nmほどで、中間くらいの深さの毛に効果的です。
〇毛質・肌質を選ばない
→うぶ毛などの薄い毛細い毛にも効果があります。
〇痛みが少ない
×蓄熱式に使われることが多いが、その場合1回での効果が小さい
ダイオードレーザーを用いた脱毛機を導入しているクリニックをこちらにまとめました↓
ヤグレーザー
ヤグレーザーは、波長が1064 nmと比較的長いです。
〇濃い毛・深い毛にも効果的⇔薄い・細い毛には効果薄
〇日焼け肌・色黒肌にも照射できる
→ヤグレーザーもメラニン色素に反応して照射されます。ですが、肌表面のメラニンには反応せずメラニン色素への吸収率が低い・反応度が比較的小さいため、日焼け肌・色黒肌にも照射できます。
〇毛根が深い毛にも効果がある
→波長が長いため、他のレーザーが届かない毛根が深い毛にも効果があります。
×痛みが4種類の中でも強い
ヤグレーザーを用いた脱毛機を導入しているクリニックをこちらにまとめました↓
有名な脱毛機
(※随時追加致します)
メディオスター NeXT PRO
メディオスター NeXT PROは、蓄熱式ダイオードレーザーを使っている機械です。
※蓄熱式ダイオードレーザーの機械ですが、毛周期に合わせて照射する必要がある、と説明するクリニックもありました。最終的には無料カウンセリングに行って確認することをお勧めします。
メディオスターNeXT 、メディオスターNeXT PROを導入しているクリニック・皮膚科の例↓
メディオスターと同じ蓄熱式ダイオードレーザーの脱毛機を用いているクリニック・皮膚科の例↓
ライトシェアデュエット
ライトシェアデュエットは、熱破壊式ダイオードレーザーを使っている機械です。
ルミナス社が開発しています。
この機械は吸引システムという独自のものがあり、熱破壊式ですが痛みが大変少ないと言われています。
ライトシェアデュエットを導入しているクリニック・皮膚科の例↓
ジェントル ○○ プロ シリーズ
このシリーズは、熱破壊式で、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーを使っています。どのレーザーを搭載しているかによって3種類あります。
ジェントルレーズプロ
アレキサンドライトレーザーを使っている機械です。
ジェントルレーズプロを導入しているクリニック・皮膚科の例↓
ジェントルヤグプロ
ヤグレーザーを使っている機械です。
ジェントルヤグプロを導入しているクリニック・皮膚科の例↓
同様な熱破壊式ヤグレーザーを使う脱毛器を導入しているクリニック
ジェントルマックスプロ
アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー、どちらも使える機械です。
ジェントルマックスプロを導入しているクリニック・皮膚科の例↓
~複数波長の同時照射可能な機器~
ソプラノシリーズ
ソプラノシリーズは、蓄熱式で複数のレーザーを使っている機械です。
ソプラノチタニウム
アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3波長を同時に照射できる機械です。
同時に照射できるため、太さや深さなどの毛質によらず効果が期待できます。また、1種類のレーザーしかない機械を複数使って違う波長のレーザーをあてていたこれまでに比べ、時間的にも効率的に脱毛できます。
ソプラノチタニウムを導入しているクリニック・皮膚科の例↓
ソプラノアイス・プラチナム
アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3波長を同時に照射できる機械です。
同時に照射できるため、太さや深さなどの毛質によらず効果が期待できます。また、1種類のレーザーしかない機械を複数使って違う波長のレーザーをあてていたこれまでに比べ、時間的にも効率的に脱毛できます。
ソプラノチタニウムを導入しているクリニック・皮膚科の例↓
スプレンダーX
スプレンダーXは、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類を同時照射できる機械です。
ルミナス社が開発しています。
(この機械は、照射と同時に冷却ガスで冷やされるため、痛みに耐えるというより寒さを我慢する感じに近い、とアリシアクリニックで伺いました!)
スプレンダーXを導入しているクリニック・皮膚科の例↓
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